秘密は多い方が優しくなれる

インカレに出場することはなく、ぬるっと前シーズンが終了して、なんとなく始まった今シーズンもすでに1ヶ月が過ぎた。

今シーズンは光栄なことに”主将”に選ばれたので「顔としてちゃんとしなくちゃなぁ」なんて思っているけれど、ちゃんとできている感じは今のところない。卒部するときに少しでも思えるようになっていたら充分な気もするから、未来の自分にはやれる範囲でいいので、顔としての振る舞いを最大限演じてほしいものだ。頑張れ。

チーム内に年上が存在しないと気が非常に楽だ。高校生の頃は、年上がいなくなると話し相手がいなくなって嫌だった記憶があるけれど、これは気遣いができるようになっていたということできっと成長の証だ。うん。そうでないとちょっとばかり怒られそうだから、言い切るしかない。成長の証。

気遣いに割いていた労力がまるまる空くので結果としてこれまで見ようとしてこなかった部分が目に入るようになる。見えていなかったものが見えるようになることは悪いことではないのだろうけれど、良いものじゃない。見ない方が幸せなこともあるのだ。

推しメンを推せなくなっていることに気が付いてしまう瞬間はいつだって寂しい。対象が存在しなくなったわけじゃないし、200%こちら側が勝手に解釈を変えてしまったのだから推しは何も悪くない。全肯定おじさんとして振る舞うことは今後ないけれども、好きに立ち回って楽しくしてくれればいいなぁ。

そんな寂しさを感じながらやれる範囲の演技で練習を続けてきた1ヶ月だったが、ようやく自分の泳ぎの雰囲気が戻ってきた。記録はまだ戻ってきていないから雰囲気だけではあるけれど、少しホッとしている。僕は自分のことを演技派だと信じて止まなかったのだが、そうでもないようで。「雰囲気無いなぁ」と思いながら明るく振る舞うのは意外としんどい。僕はどうやら誇張するのが得意なだけで逆の演技を平気でこなせるほどの技量は無かった。だから、雰囲気だけでも戻ってきてくれたのはありがたい。これであとは得意の誇張で乗り切れる。ありがとう、昨日までの自分。

次の試合までは約1ヶ月。練習は誇張で乗り切れても、試合は結果がちゃんと出るので逃げようがない。ここでめっきが剥がれかけているようでは話にならんので、はっきりとしたシーズンの開幕を迎えられるようにちゃんと準備します。

今日の一曲『きみに依存中。』メタモル‼︎!

「わたしが隣にいるっていうのに他の女見てるとかお前の目ん玉かっぽじってやろうか？」って言ってる時の萌ちゃんの声が最高に好きです。重めの曲歌うアーティストが好きなのかもしれない。